震災から学ぶ地震に強い家

2015-6-15

基礎、柱の弱い家が倒壊している

東日本大震災では津波の被害が甚大で、地震の揺れによる建物被害の実態が分かりにくくなっていますが、阪神大震災では建物の倒壊による被災がほとんどだったため、より実態を把握できています。

地震で倒壊した家の、一番の特徴は基礎の弱さです。建築基準法が制定されたのが昭和25年のことですから、それ以前の建物はちゃんとした基礎のない場合があります。また、筋かいが十分でない建物も多くあります。このような基礎の脆弱な住宅はほとんどが倒壊してしまいました。

基準法制定以降に建てられた住宅でも、レンガやブロックの上に基礎をのせただけで、鉄筋が入っていなかったり、アンカーボルトの入っていない家があります。

また、建物の大きさに対して柱が細い、または柱と梁の接合がうまくいっていない家も被害が大きかったようです。

開口部のバランスが悪い家も被害に

1階の壁に開口部が集中している家はたくさん倒壊しています。1階にリビングやダイニングキッチンを配置している家は多いと思いますが、実は1階に開口部が多い家は要注意です。

阪神大震災では1階に開口部が多い家が被害を受けています。十分な耐震対策のないまま、リフォームで開口部を増やしたり、2階を増築して1階と2階のバランスが崩れてしまった例もあります。

また、和風の住宅では瓦が使われることが多くなります。瓦は重量があるので、台風等の被害に対しては強い面がありますが、建物自体の作りが弱いところに重い瓦を乗せるとバランスが悪くなり、地震に耐えられなくなります。

メンテナンス不良も倒壊の一因

シロアリの被害を受けた住宅や、漏水や結露で土台の腐食が進んだ住宅は地震に耐えられず倒壊しています。 古い住宅でもメンテナンスが行き届いていれば倒壊せずにすんだ例もあるのです。

地盤が弱い土地

「沖積層」と呼ばれる粘性土と砂質層からなる地盤は危険で、関東大震災の際、被害が多かったのがこの地盤の上にあった家屋だったそうです。

また、一般的には切り土よりも盛り土の方が、地盤が弱いとされています。埋め立て地も要注意です。土地を購入する前に下調べをしておくことも大切ですが、地盤がそれほど良くない土地でもしっかりとした地盤対策を行っていた家は生き残った事例があります。

専門の業者に地盤を調査してもらうことも大切です。また、近隣に昔から住んでいる住人がいれば、昔の土地の様子を訊ねてみることも一つの方法です。

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