話題のリノベーションってなに?

2019-03-04

"リノベーション"という言葉を耳にする機会が増えている今、名前こそ聞いたことがあるものの、実際にどういった内容なのかご存じない方も多いはず。ここでは、一般的なリフォームの定義に加え、その一種であるリノベーションの定義と作業内容についてご紹介いたします。

リノベーションってそもそもなに?

リノベーション(renovation)を直訳すると"革新"。既存の住宅に大規模な工事を施し、新築と謙遜のない住宅性能に引き上げるのがリノベーションです。

リフォームには内部リフォーム、フルリフォームなどがありますが、これらは殆どの場合、一から既存の状態に再構築するのが狙いです。基礎部分こそ手は加えませんが、新たに住宅を作り直すのがリフォームの定義となります。例えば、リフォームを"マイナスをゼロにための作業"だと仮定します。(-1を既存の状態、0を新築状態だとします)

それに対しリノベーションは、"+α"で住宅の価値や機能を向上させるのが目的となります。革新という言葉が意味をするように、従来では考えられなかったデザインの外壁を採用したり、一昔前とは違う、現代的な間取りを採用することが挙げられます。他にも、水回りの工事や冷暖房換気設備の一新など、設備面の刷新も視野に入れるのがリノベーションの特徴です。

つまり、マイナス状態をゼロにもっていくのがリフォームに対し、マイナス状態を1から10、あるいはそれ以上の住宅性能に引き上げてくれるのがリノベーションなのです。あくまでリノベーションはリフォームの一種と定義されていますが、小規模の内装工事がリフォーム、設備面を含む大規模な工事がリノベーションと表されるのが一般的です。

用途を変更する場合はコンバージョンとなる

リノベーションのほかに、"コンバージョン(convertion)"という専門用語も存在します。"変換・転換"という意味合いを持っており、最近ではマンションの一室をコンバージョンし、業務用オフィスとして活用している企業も増えているようです。住宅の用途を大きく変更するリノベーションを、コンバージョンと呼ぶことになっているようです。

国内でも廃校になった学校が福祉施設や展示場として再活用していることが多いですが、これこそがコンバージョンの成功例だといえます。

リノベーションの費用感とデメリット

リフォームより優れているように感じるリノベーションですが、それなりのデメリットもあるので確認しておきましょう。まず挙げられるのが住宅そのものの耐久性です。

リノベーションは築年数の経った古い建物に大規模な工事を施し、新築以上の性能を引き出すための工事。しかし、住宅の基礎部分まで取り壊して行う工事ではありませんので、耐久性まで引き上げられるという訳ではないのです。

古い建物だと、現在の建築基準法が適用されていないケースもあるとのこと。「内装はとても綺麗だけど、耐久性に問題が……」という話を耳にする機会もあるため、そもそもリノベーションするに値する建物なのかどうか、よく吟味してから依頼するようにしましょう。

費用感もリフォームに比べると割高です。同様に工期も長く、実際に住めるまでにはそれなりの時間が必要となります。それでもリノベーションが一目置かれているのは、リフォームより住宅の性能を引き出すことができ、建て替えに比べてコスト・工期が短いことに尽きます。それぞれの良い所取りをしているのがリノベーションだと考えればわかりやすいかもしれませんね。

リフォームあるいは建て替えを検討している方は、その中間ともいえるリノベーションにも目を向けてみてはいかがでしょうか? 

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