色んな吸音材を試してみよう~その2

2017-09-14

市販の吸音ボードだけでは、部屋の中のサウンドバランスをしっかりととることができませんでした。
音楽や映画鑑賞などを趣味をより充実したものとして楽しむためには、単に大きな音を出せるだけでは不十分です。

吸音はただ単に音を吸収すれば良いというものではありません。バランス良く吸音し、また同時に適度に反響させなければ、バランスの良い音を楽しむことはできません。

効果の高い吸音材であっても、部屋との相性もあります。ちょうど、バイアグラなどの薬品も体質によって効果が異なるのと同じことです。

そこで、ここでは筆者がいわゆるルームチューニングと言われる吸音の調整に苦労したお話をしたいと思います。


■ロックウールの吸音効果はどうだった?

まずはロックウールの吸音効果からお話しましょう。結論から言うと、中域に対してとても大きな吸音効果を発揮してくれました。
ためしに、一度貼り付けていたウレタンの吸音ボードをはずして、すべてロックウールにしてみました。すると、明らかに音の響き方が変わっていました。高域と低域はほとんど吸音されませんので、独特のサウンドバランスになりました。
ちょうど、ハードロックやメタルなどで好んでとられる「ドンシャリ」と言われるサウンドバランスの部屋に仕上がりました。

このバランスは決して悪くはありませんでした。しかし、やはりかなり極端なルームチューニングになってしまいましたのでやはり、これで完成とは言えません。
また、部屋が狭いこともあり、あまり吸音されていないハイとローがかなり回ってしまいます。

結論を言うと、ロックウールには確かな吸音効果がありますが、これだけで室内のサウンドバランスをしっかりと整えることはできませんでした。


■猫の爪とぎで吸音ができる?

他には吸音できるものはないものか…とネットなどで情報を探していると、興味深い情報を目にしました。
段ボール製の猫の爪とぎに吸音効果があると言うのです。これであれば価格も安いだけでなく、どこでも簡単に手に入れることができますので、さっそくホームセンターで大量に猫の爪とぎを買い込んで試してみました。

材質は段ボールですので、重量もあまりありません。そのため、両面テープで簡単に固定することができました。
こちらもまずは、一度ロックウールの吸音ボードを剥がして、すべて爪とぎでためしてみました。

そして音を出してみると、今度はやや低音を吸収してくれました。残念ながら、それほど高い効果を発揮してくれたわけではありませんが、これまでにためしたウレタンやロックウールでは吸収してくれなかった低音を吸収してくれましたので、これは大きな発見と言えるでしょう。


■さまざまな吸音材を組み合わせて…

最終的にバランス良く吸音するためには、複数の吸音材を組み合わせるのがベストだという結論にたどり着きました。
そこで、用意したウレタン、ロックウール、段ボールという吸音材をさまざまな配置で貼り付け、音を実際に鳴らしながらルームチューニングを詰めて行くことにしました。

こう言うと、とても簡単な作業のように感じられるかもしれませんが、かなり時間がかかる作業でした。
週末や、仕事を終えたあとの夜の時間を使用してさまざまな配置を試し続けて、ある程度納得できるチューニングが完成するまでに2ヶ月以上もかかってしまいました。しかし、苦労しただけあって、かなりバランス良く音を楽しめています。


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