防音ルームの維持・メンテナンス

2017-10-11

かなりの時間をかけてようやく理想の防音ルームを完成させることができました。そして、そんな防音ルームを作ってから、そろそろ5年が経過しようとしています。
防音ルームに限った話ではありませんが、それなりの期間が経過すれば、当然メンテナンスしなければ維持することができません。

自分で作った防音ルームならではのメリットの一つとして挙げられる点は、やはりメンテナンスも自分でできる、というものでしょう。
ここでは自分で作った防音ルームのメンテナンスについてお話してみましょう。


■吸音材は消耗品?定期的な交換が必要

まず、定期的なメンテナンスが必要な部分として真っ先に挙げられるのが吸音材です。筆者の場合はロックウール、ウレタン、段ボールを使ってルームチューニングをしています。
これらの吸音材は、一度取り付ければずっと使用できるものというイメージを持っている方も多いかもしれません。

しかし、時間の経過と共に劣化し、徐々に効果を失ってしまうのです。特に段ボールは湿度が高い時期にはかなりの水分を吸収し、劣化してしまいます。その結果として変形してしまい、吸音効果を失ってしまうのです。また、はがれやすくなりますので、落下する恐れもあります。もちろん、軽量な段ボールですので、落下したとしてもそれほど問題はありませんが、常に高い吸音効果を維持し続けるためには、定期的な交換が必要でしょう。

また、ロックウールも湿気に弱いという特性を持っています。段ボールと同様に湿度を吸収し、徐々にその効果を失って行きます。もちろん、1年や2年程度で効果がなくなってしまうことはありませんが、長期的に考えると、いずれは交換しなければならないということを頭にいれておくべきでしょう。

また、ウレタンも時間が経過すると徐々に硬化し、劣化してしまいます。5年が経過した筆者の防音ルームでは今のところ変化していませんが、10年も経過すれば買い替える必要があるでしょう。


■石膏ボードが浮いてくる?

実際に筆者の作った防音ルームで発生した問題の中で、一番困ったのが石膏ボードが浮いてくる、というトラブルです。
石膏ボードも湿度などの変化によって多少伸縮します。防音効果を高めるために、かなりタイトに敷き詰めましたので、その伸縮によって一部のボードが浮いてくる、という症状が起こったのです。
筆者の場合、はがれてしまう前に気付きましたので、すぐにビスを打ち込んで補強することに対応できましたが、もし、放置していたら、ボードがはがれて落下することになったでしょう。

こういったトラブルを防ぐためにも定期的に石膏ボードが浮いた状態になっていないかをチェックするようにしましょう。
吸音材と違って、石膏ボードはかなりの重量がありますので、人がいるときに落下すると大きな事故の原因になってしまうかもしれません。また、楽器などの機材がボードの下敷きになってしまえば、大きなダメージを受けてしまうことは避けられません。マメにチェックして事故を未然に防げるようにしましょう。

このように、防音ルームを快適に、そして安全に使用し続けるためには定期的なメンテナンスが必要となります。上手にメンテナンスをして防音ルームを長く使えるようにしましょう。


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