吸音パネルは防音効果はない?

2017-01-17

ネット通販やホームセンターなどでもよく「吸音パネル」なるものを見かけることがあります。材質はさまざまですが、ウレタン製のものが多いようです。
こういったアイテムの中には防音効果を謳っているものもあります。しかし、本当にこの吸音パネルには防音効果があるのでしょうか?

実際に筆者は本格的な防音をする前に吸音パネルを購入してためしてみました。その結果はどうだったのでしょう?
筆者なりの検証とともに、結果をお話しましょう。


■ウレタン製の吸引パネルの効果は?

筆者が最初に試したのは、ウレタン製の吸音パネルでした。価格は1200mm×800mmのもので1枚1000円程度でした。部屋全体に貼るとなれば、それなりの価格ではありますが、これだけで防音効果が発揮できるのであれば安いものです。
紹介文には部分的に貼り付けるだけでも吸音・防音効果を期待できる、となっていましたがせっかくですので部屋全体に貼ってみることにしました。9帖の部屋の場合、1面に約8枚を使用します。そこで、予備分も含めて35枚を購入してみました。

実際にウレタンの吸音パネルはスポンジのような感じでとても軽量でした。貼り付けのために専用の両面テープが付属していました。テープの強度はなかなかのもので、ナイロン系のクロスの上からでもしっかりとパネルの固定ができました。パネルそのものも軽いので、万が一はがれて落下してきたとしても、それほど大きな被害は起こらないでしょう。

天井を除く全面に貼り付けてみると、明らかに室内の音の響き方が変わりました。音を出してもまったく響かないのです。自分でしゃべっている声もかなり吸収されてしまいますので、会話の際につい声が多きなってしまうほどです。

これだけ吸音されれば、防音効果も高いのでは?と期待しつつ、実際に中で音楽を鳴らしながら外に出てみました。

結論を言ってしまうと、残念ながら外に漏れる音の大きさはそれほど変わっていません。もちろん、音の響き方が変わったことから、若干高音はカットされたように感じられましたが、特に気になる低音はほとんどカットできていません。

このウレタンパネルは確かに吸音効果はとても高いものでしたが、やはり防音効果はそれほど期待できない、ということがわかりました。


■卵パックや段ボール吸音は?

せっかくの機会ですので、音楽スタジオなどの定番吸音材として使用されている卵パックや段ボールにも挑戦してみました。
卵パックは紙製のもので、近所のスーパーで廃棄されるものをもらってきましたのでコストは一切かかっていません。段ボールに関しては同じ厚みのものを使用したかったこともあり、ホームセンターで購入しましたが、部屋全体に貼る分を購入しても数千円程度です。

この価格である程度の吸音が可能なのであれば、前述の吸音ボードよりかなり低コストです。

そこで、さっそく試してみたのですが、それぞれ吸音のされ方が違うことに気付きました。もっとも気になる低音のカットには段ボールがとても高い効果を発揮してくれました。それに対して、中域から高域をカットしてくれたのが卵パックです。

それぞれ効果はありましたが、吸音する音域が異なっていましたのでどれがもっともすぐれているとは言えない…そう結論付けました。 また、やはりいずれにしても防音効果はほとんど発揮してくれませんでした。


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